民法豆知識
☆暮らしに役立つ法律情報
暮らしに役立って、知っていると便利な、法律豆情報です。
読んでわかりやすい内容を目指して、今後充実させていきたいと考えています。
■ 意思表示
意思表示:売買や賃借などの一定の法律効果を欲する意思を表示する行為です。
- 心裡留保(しんりりゅうほ)
表意者(意思表示をする人)が表示行為に対応する真意のないことを知りながらする意思表示を言います。
原則として有効です。ただし、相手方が表意者の真意を知っていたか、または知らないことに過失がある場合には無効になります。
- 虚偽表示(きょぎひょうじ)
相手方と通じてする真意でない意思表示を言います。
無効です。ただ、虚偽表示後に登場した善意の第三者には対抗できません。
- 錯誤(さくご)
表意者(意思表示をする人)がうっかり間違って真意と異なる意思表示をしてしまうことを言います。
錯誤の場合には、意思表示を「無効」にできるとしていますが、重要な部分に錯誤があった場合にだけ「無効」の主張ができるとしています。
また、表意者に「重大な過失」があった場合には「無効」を主張できません。
- 詐欺(さぎ)
人をだまして錯誤に陥らせる行為を言います。
例えば、人をだまして契約を締結させるような場合です。
詐欺された場合には、その意思表示は取消すことができます。
「取消し」は「無効」とは違って、取消しを主張するまではその契約は有効なものとして扱われます。
- 強迫(きょうはく)
人を怖がらせて、それによって意思表示をさせること、つまり脅かして契約をさせるような場合を言います。
この場合、詐欺された場合と同様に、意思表示を取消して契約の効力が生じないようにすることができます。
【定義】定義の解説